あなたはパッシブベース派?アクティブベース派?そんなに単純な話じゃない!

漢(おとこ)ならパッシブで直球勝負!小細工なんていらないぜ!

なんかこの業界(エレクトリックでしょうか?)って文化的背景なのか漢っていうニュアンス多いですよね(笑)

私が勝手に思っているだけか!?

  • ツマミが多いアクティブベースはなんか面倒だし、自然な音じゃないって耳にもする・・・そしたらパッシブの方がいいんじゃないの?
  • ツマミ少ない方が弾き手のテクニックそのものが音になるから!

その気持ちもわかりますし、半分あたってるんですけど・・・もう少し考えを整理してみると視野が広がるかも。

アクティブ嫌いっていうのももったいないし、パッシブこそ至高!というのもちょっと片寄りすぎなような^^;

そもそもアクティブかパッシブかなんて明確に区切れないことが多いんです!

 

どういう状態でパッシブとアクティブを比べるのか

パッシブベースの音は足元やアンプなど外部機器に依存します。

それは有名ビルダーのベースだからとか、ハイエンドベースだから、という次元ではありません。

電気的な仕組みと言いましょうか、制約でそうなっているのです。

一方、アクティブベースはベースの中に組み込まれているプリアンプの性能に依存します。

高性能からそうでもないものまでプリアンプによるというわけです。

ということは

『パッシブベース + よいアンプ VS イマイチなオンボードプリのアクティブベース』

こうなると

「パッシブベースこそ至高!」

となりますし、その逆もありますよね。

組み合わせの話になってくるので、パッシブだーアクティブだーっていうのはそんなに単純ではありません。
(足元まで含んでくることも多いでしょうし・・・)

パッシブ好きな方はアクティブのEQ操作にそもそも慣れていないっていう問題もあるある。

 

インピーダンスなんて言葉はややこしい!と思われそうなのでさくっとお話しましょう

パッシブ、アクティブのお話で必ず出てくるだろうキーワード、それはインピーダンス!

細かい仕組みはどこかに丸投げするとして、

  • パッシブベースからの信号 → ハイインピーダンス
  • アクティブベースからの信号 → ローインピーダンス

 

アンプはその入り口でこれらの信号を変換するか、そのまま受け取るかします。

  • ハイインピーダンス・・・ローインピーダンスに変換
  • ローインピーダンス・・・そのまま受け取る

なのでハイインピーダンスであるパッシブベースはアンプの性能に依存するわけですね。

これものすっごくざっくりな説明ですよ!(笑)

 

ベースとアンプの関係だけならシンプルですが、この間に足元(エフェクター)が・・・

パッシブベースからエフェクターに繋いだ場合、そのエフェクターでインピーダンス変換されている場合も多いです。

つまりベースだけ見たらパッシブ、ベース + エフェクターのようにまとめるとアクティブのようなケースもよくあることなんです。

それでベース本体のパッシブ、アクティブだけでどっちがよいとかいっても仕方なく・・・

 

電気的な事情だけを考えるとローインピーダンス変換をベースの中で行うアクティブベースが有利

ローインピーダンスの方がノイズに強く、音痩せしにくいのはもう電気的な道理です。

なのでたまに見かけるパッシブの方が本来の音っていうのはちょっと誤解を与える表現だと感じますね・・・

その音痩せなど全部ひっくるめて『魅力的な音』というのは充分あることでしょう。

しかし、本来の音というのは不適切。

同じようにローインピダンスで音痩せしないから魅力的な音、とも言い切れません。

信号の鮮度だけ考えてローインピーダンスの方が理にかなっているだけで、その結果の音が魅力的かどうかは別の話。

 

トーンコントロールのおいしさとローインピーダンスの電気的強さをハイブリッドさせたメーカーも

そもそもパッシブ好きなあなたはあのトーンコントロールがお好きなのではないでしょうか?

私もあの独特な温かく、少し歪んだような音が好きです!

ノブ一つ回すだけで操作簡単!(これが大きい)

上のお話で、電気的にローインピダンスがよいのならパッシブベースだってローインピーダンスにすればよいのでは?とあなたも考えたかもしれません。

しかし、このトーンコントロール回路を使うためにはハイインピーダンスの信号である必要があるんです。(これは電気的な仕組みの問題)

そこで、トーンコントロールの回路を通った後でバッファアンプによりローインピーダンス化するおいしいとこ取りな仕組みを採用したメーカーさんもあります。

私が愛用するJiraudのネオパッシブやスピードマスター、Vintage FaceのSwitchなど。
(そういう仕組みで勝負するメーカー好きなんです私)

ベースのアウトプットの近くに置くほど基本的には効果ありますが、足元にバッファアンプを置くのも似た手段ですね。

トーン+バッファにすると温かみにツヤや腰が加わります。

アクティブ回路とトーン回路両方積んでいるベースもありますが、ローインピダンス化までしているのか知識がないのでそのところはノーコメント。

 

まとめ

  • パッシブベースは足元やアンプ依存
  • アクティブベースは内蔵プリアンプ依存
  • トーン回路って味がある音になっていいよね
  • ハイインピーダンスじゃないとトーン回路つかえない
  • しかしローインピーダンスの方が電気的には有利
  • そこでトーンを使いつつローインピーダンスにする仕組みを考えたメーカーが!
  • そういうメーカーが好きなので愛用中

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