自分の音が良く聴こえないなぁ、ボリューム上げるか・・・
あれ?聴こえるようになるけど、ますますわけ分からない音に!?
周りの音もかき消してしまう・・・どうしよう;;
あなたは低音のあつかいが難しいことをご存知ですか?
あつかい方を間違えると、他の楽器を聴こえにくくしたり、自分の弾くベースもボワボワ、モーモーさせて分かりにくくなります。
そして、聴こえないからとVol.をクイっとひねると・・・さらに聴こえない!(笑)
音量自体は大きくなるんですが、なに弾いてるんだかわかんないし、さらに他人の邪魔はするしでバンドメンバーの視線が痛いものです^^;
そこで、この悪循環を抜け出す方法をあなたにご紹介します!
低音のまわりこみへの対処は2つの方法がある
低音がボワボワ、モーモーまわりこんで邪魔なときの対処法は大きく分けて二つです。
- キャビネットの位置や向きを変える(アコースティックな対応)
- EQで電気的におさえる(エレクトリックな対応)
基本的には1.のアコースティックな対応をして、それでもおさまらない場合は2.のエレクトリックな対応をします。
音作りと同じでアコースティックな処理でなんとかできるのならば、それが一番自然でデメリットがないからです。
エレクトリック楽器だしEQでなんとかしよう、と最初からEQに頼り切ってしまうと、低音全体ががっつり削られて軽い音になりがち。
(※特に考えなしに足元のEQでやると顕著)
低音のまわりこみは減った、なくなった、そして魅力的な音でもなくなった・・・ってよくあること。
キャビネットの方向、壁との距離に注目!
1.キャビネットの位置や向きを変える(アコースティックな対応)
これについてのチェックポイントは
- 音を飛ばす方向と飛ばし先の材質
- 後方の壁との距離
方向は聴こえかたに変化あるのはもちろんですが、反射させる壁の材質(鏡だったり)によって低音のまわりが変わってきます。色々動かして変化を味わってみましょう!
後方の壁は、背面バスレフになっているキャビでは特に影響が大きいでしょう。背面の壁を鳴らす考えで作られているので、壁から離れすぎると音がスカスカしたりぼやけるので注意。
足元に置くようなエフェクターではおおざっぱになりすぎるのが困りどころ
2.EQで電気的におさえる(エレクトリックな対応)
これは1つ上で書いたアコースティックな対応をした上で、まだまわりこむ場合に使う方法です。
EQでローカットすると、書くのは簡単なんですけど注意することがあります。
- PAに送る経路(ライン信号)はローカットしないようアンプヘッドなどでローカット
- 細かい調整ができるEQやまわりこみ専用のEQを使用すると具合がよい
足元で音作りして、しかもキャビネットからの音のみで判断するとローカットしすぎる&ライン信号までローカットして、PAにはよりカリッカリな音が送られたり・・・
あくまでローのまわりこみはキャビネット側への対策なので、PAさんにその対策をした音を送ると音作りがチグハグになります。
足元でローカットしてPA側でローブーストとか・・・そもそもPAさん側がこの音作りは意図したものなのか迷って、その結果そのままカリッカリな外音になるのもあるあるなケース^^;
ローカットはあくまでローのまわりこみを消したり軽減するためなので、幅広くがっつりローカットすると意図しない軽いサウンドになります。
それでピンポイントに調整できるEQでないと消したいところだけ消すってむずかしいんです。
PA用の本格的なラックグライコなんて31バンドとかありますので、足元に置くようなエフェクターではおおざっぱな調整しかできないのは仕方ないんです。
ローのまわりこみ対策として専用にデザインされたEQもあるので、それならばピンポイントで使い勝手よいです。
(Vintage FaceのLow cut)
まとめ
- ローのまわりこみによる聴こえなさはVol.での対処NG
- キャビネットの向き、配置、壁との距離でまず対処しよう
- それでも足りないならEQで対処
- だけれど、ピンポイントに調整できるEQでないと音が軽くなることが多い
- まわりこみ専用のEQは使い勝手よい