腕さえあれば機材は関係ない!大切なのはハートと腕でしょ!そんな高い機材は宝の持ち腐れでは!?
SNSが一般的になって、アマチュア同士でも誰がどんな楽器を持っているのか、買ったのか、互いに見ることが簡単になりましたよね。
「その楽器いいな~」
「おお、これは珍しいやつ!」
と、明るい感情もあれば、
「その腕であの楽器は・・・ねぇ」
「プロでもないのにそんなにお金掛けるの?」
とモヤモヤっとする気持ちも当然あるわけです。
そんな話題になると
- プロでもないのにそんな高価な・・・
- プロはなんでもあの人の音に・・・
というなんか矛盾してそうな意見が垣間見れます(笑)
これ両方の意見を採用すると
プロは高価な楽器を使うが、どんな楽器でもあの人の音になる、という微妙にかみ合わないお話。
プロだって日々成長している、今現在だけを見て自分の参考にしても・・・
プロだってかつてはチューニングもさっぱりな初心者のアマチュア・・・
信じられない話ですよね(笑)
今トッププロの彼らであっても、日々試行錯誤して足掻いて、成長しているはずです。
なので、今彼らの使っている機材だけをチェックして真似しても経験の中身が違うんです。
その機材にたどり着く紆余曲折、それを使う理由、使わない理由、実はそこ拘っていないとか、たくさんの歴史を背負っているから。
そういう意味では彼らが何を使っているかではなく、使う理由をチェックすることが大切なんです。
機材に無頓着なプロでも、実力があるなら周りが放っておかない(笑)
トッププロはどれを使っても彼のエッセンスが溢れるものですが、本人が無頓着だとして周囲は放っておくのでしょうか?
違いますよね。
自社製品使ってくれたらよい宣伝じゃないですか(笑)
『弘法筆を選ばず』
こんな言葉ありますが、私はそのままに捉えることはできないと思っています。
まず、弘法大師であっても練習を重ねながら様々な筆を試し、その中で自分の能力を発掘したのではないかと。
結果的に筆を選ばなくなったかもしれないけど、過程はそうではなかった。
もう一つは、ご本人が無頓着であっても筆職人が絶対アプローチしたでしょう(笑)
うちの筆使ってくれ!ってスポンサーに名乗り出るはず。
そういう場合どうするんですかね?
筆では選ばないからスポンサー料で選ぶ?(笑)
腕を磨くために機材を考える必要性
上で書いたように、素晴らしいプロであってもその過程で道具を選んだり、拘っていた。
その過程を経て、技術に磨きがかかり結果的にどれでも本人の魅力ある音が出せるようになった、ということが多くのケースではないでしょうか。
ある料理を口にして、その味に驚き感動した・・・そんな経験がある料理人だからこそおいしい料理を探求できることと同じでしょう。
経験があったからこそ前に進めたんです。
結果的に、今はどんな食材でも彼らしい素晴らしい一品に変身させてしまうかもしれません。
しかし、素晴らしい味を求めて、食材に、器具に、方法に・・・様々なチャレンジを重ねたはず。
だから、楽器の腕を磨くために機材に拘るのはむしろ当たり前だと思うんです。
その結果どれでもいいよ、となるならそれはそれ。
初めからどれでもいいなんて言うのは・・・うーん。
本質を理解しきっているか、全く理解していないかのどちらかではないでしょうか(笑)
まとめ
- プロならどれでも彼の音が、プロじゃないのにそんな高いもの・・・って矛盾ありません?
- プロの今の機材だけを真似ても経験不足
- 機材を真似るのではなく、理由をチェックしよう
- 今はどれでもいいかもしれないけど、成長過程で道具に拘りがあったはず
- 本人に拘りがないとしても、周りは放っておかないでしょう
- 経験を得るために、よい機材を使うことは当たり前であり、むしろ近道で私は推奨!