ライブハウス備え付けのDIで充分ではないか?
自前のDIを持っている方はあなたの周りにいますか?きっとあまりいないでしょう。ライブハウスやレコーディングなど使う際には、すでに現場に備え付けられていることがほとんど。
となると、
「そこにお金掛ける意味はあるのかな?」
「PAさんも備え付けの方が慣れているのでは?」
DIよりもベース本体やエフェクターなどに気が向きますよね。
この記事では、DIが気になるけど差がどんなものか疑問だというあなたに、自前DIの魅力をお伝えします。
DIは様々な場面で使えて、しかも音に与える影響が大きい。
DIはライブやレコーディングの際、つまりここぞというシーンで使うというイメージをあなたはお持ちですか?実はもっと日常から使えるものなんです。
例えば
- 自宅でのオーディオインターフェースと組み合わせて
- リハーサルスタジオでミキサー経由の音出し
1.自宅でのオーディオインターフェースと組み合わせて
ヘッドホンで練習するという方はオーディオインターフェース使うケース増えているのでは?
近頃ですとお手頃価格帯の製品が多いですからね。
もしあなたがHi-Z対応(ベースを直接接続できる)のオーディオインターフェースをお使いでしたら、DIをベースとインターフェースの間に挟むことで音質向上が期待できます。
Hi-Z対応は便利なんですけど、音質面はまた別のお話。
特にお手頃なオーディオインターフェースのHi-Z対応は「利便性>音質」となるのが基本です。
なのでそのHi-Z部分にあたる仕事を自前のDIに担当してもらいます。
2.リハーサルスタジオでミキサー経由の音出し
こちらはリハーサルスタジオの環境を整える方法です。
詳しくは別の記事で触れる予定ですが、リハーサルスタジオにあるベースアンプってあなたの音にものすごく影響しているんです。
「ベース本体でも、エフェクターでもなく!?」
そんな反応貰えたら嬉しいです(笑)
リハスタでのバンド練習だと自宅の音と全然違う、と感じているのであればまさしくこれが原因の一つです。
自宅での弾き心地とバンド練習での弾き心地が同じだったらすごく楽ですよね。
そうするための応急処置にDIを使ったミキサー経由の音出しという方法があります。リハスタのスピーカー次第ではベースアンプの代わりなることも・・・
ライブハウス経営側目線のDI選びを知ったうえで
DIってなんだかんだ便利なんだな、でも色々な製品あるしお値段も安いのから高いものまで・・・どれがよいわけ?とお考えでしょう!
おすすめはライブハウス備え付け以上のクオリティを発揮できるものです。
ライブハウスの方針も様々ですが、基本は取り回し、頑丈さ、コストを考えていると言って良いでしょう。
音は最優先ではありません。(コレが重要&抜け穴)
ライブハウスは営利目的です。
もしあなたがライブハウスの経営者だったら、音がどんなに良くても、
- 使用が面倒で
- 壊れやすくて
- 高級な
こんなものは使いたくないでしょう(笑)予備、キーボード用など何台も用意しないといけないので尚更。
そして自前DIを持ち込んでも、備え付けと似た価格帯のものだと大きな変化はあまり感じられないことがほとんど。
ライブハウス定番機種だし、触ったことあるので安心と同じ機種にすると
- 自前使わせてもらうわりには・・・
- ちょっと良くなった気がするけどお金出すほどでは・・・
となりがち。(これが低価格帯DI同士で比較している場合のあるあるパターン)
KがオススメするDIは・・・
Radial J48というもの。
これ以上のクラスになってくると備え付けDIと差が感じやすくなるでしょう。
J48は高級ライブレストランの備品だったりするので、取り回しも良く安心。
音はこういった具合。
※ヘッドフォン必須!
もちろんさらに上には上があります。私がメインで使用しているものはそんなクラスのものです。業務用プロレコーディングクオリティといいましょうか。
エフェクターなんかと違って、DIはスペックを見ただけでは評価がしにくいものです。ツマミがいくつだ、歪むのか、EQがとか・・・(プリアンプ+DIのものもありますけど)
逆言えば、いつでも音質を底上げできる機材とも。エフェクターは必要なときに必要な分だけ使いますが、DIは常に音を変換してくれるお仕事です。
参考に上のような音源をいくつか製作しましたので聴いてみてください。
接続順:ベース → DI → オーディオインターフェース
まずはDIを使用せず、オーディオインターフェース(お手頃価格)に直接入力。
これが一般の方の聴いているベースサウンドに近いでしょう。これだけ聴いてる分には悪くないんじゃない?って感じです。
ベーシストなら名前は聞いたことあるだろう、定番王道ペダルプリをDIとして。
DIとして使う人はそこまで多くないと思いますが、あまりにも有名なペダルプリなので録音してみました。面白いのはDIでもそのペダルプリの味が出ていることです。歪ませてないのに。多くのベーシストは歪みとして使うことが多いプリアンプ。予想してみてください(笑)
DIなしと比べると音がはっきりしてつややかになっていますよね。
次にオススメしたRadial J48をもう一度。
上のもの2つよりもキラっとした音になっていませんか?高音の発音が良くなったことでピントが合ってきたイメージですね。
プロクオリティなDIを使用して。プロ機材にも色々ですが、これはすごく高いというものではありません。
音に勢い、臨場感、立体感があるのが魅力です。今までのものよりも堂々としたベースサウンドになっています。弾いていて楽しいです。
ここで最初のオーディオインターフェースのみに戻ってみましょう。耳は忘れっぽいですから(笑)
あなたもこの違い、きっとお分かりですよね?
DIを使いこなして周りと差をつけよう。
上でちらっと書きましたが、ライブハウスはDIを音質で選んでいません(非難してるわけでなく、優先順位のお話)。
そこが抜け穴です。
ライブでの対バンのベーシスト全員がDI持参というのはレアケース。
(ガチな集会ならありえます)
そこで自分だけ良いクオリティのDIを使用すると簡単に周りと差がつけられるんです。
ベース、エフェクター、アンプ、ではなくDIで、です。
良い音質のDIは良いライブの手助けをしてくれます。(この話も別の記事で)
まとめ
- DIはライブやレコーディング以外でも日常的に重宝します。
- ライブハウスと似た価格帯、同じ機種はあえて所有しなくて良いでしょう。
- Radial J48以上のクラスが違いがわかりやすくオススメ。
- ベース、エフェクター、アンプでもなく良いDIがライブで良い音になる近道。